元アイドルの女性が、写真集を作るためその資金を捻出するためにクラウドファンディングを利用し、わずか数日で写真集に必要な額が集まったそうです。昔だと、何か事業を起こしたいという時は銀行に融資を願い出るケースが大多数を占めていました。しかし、なんの実績も残していない人に対して銀行は冷たく、そう簡単に融資してもらえません。また、先ほどの写真集のように融資を願い出るには少し軽いケースもあり、資金の確保は相当大変でした。
その点、クラウドファンディングは気軽に資金集めをすることができます。イメージとしては募金のようなものです。海外遠征をよくするマイナースポーツの選手の活動資金集めでも、クラウドファンディングは有効です。マイナースポーツの場合、練習の傍ら、スポンサーを探さなければならない選手が多く、生活を切り詰めながら海外遠征しなければならない現状が時折話題になります。
選手の活躍や活動に賛同した人が資金提供できる仕組みができれば、練習時間を削ってスポンサー集めをするなどの労力がいくらか削ることができます。日本ではクラウドファンディングのような、誰かに資金を提供するなどの動きは始まったばかりです。お金を出した分、それだけ口を出す人も多く、出資者と提供先の関係性はケースによってバラバラです。提供を受けた人は期待を裏切らないということしかできませんし、出資する側も、信じて応援するしかできません。
提供した人、提供された人の良好な関係が至る所で当たり前のように築かれるようになるまで、クラウドファンディングでのトラブルは散見されるかもしれません。しかしそれは、文化として根付くまでの準備期間です。その人の行動性で判断される時代を迎えるにあたり、欠かせない制度でしょう。