ファクタリングは、売掛債権を買取ってくれる金融サービスのことです。一般的に大規模に商品の取引を行うさいには現金ではなく後日に代金を決済するケースがほとんどです。この後日に代金を支払ってもらう権利が売掛債権になります。一方で、売掛債権以外にも手形決済などもありますが、いずれにしても代金が支払われるのが定められた期日までであり入金までのタイムラグが発生します。

潤沢な資金がある場合には、問題ありませんが、そうではない場合に資金繰りに支障を来すケースがあり、そのため売掛債権や手形では現金に交換することができる金融サービスが提供されており、そのうち売掛債権を買い取る仕組みのものがファクタリングとなります。ファクタリングは、手形の手形割引とは異なり担保として差し出して期限までのお金を借りるといったものではなく、売掛債権をファクタリングを行っている業者が買取ってしまうというものです。買い取りであるため取引先が支払いを拒否したり倒産した場合でも売買が完了すれば返金を求められることがないメリットがあります。一方で手形を担保としてお金を借りるのと同様に売掛先の信用力によって買取ってもらえる金額が変わってきます。

信用力の高い会社であれば9割程度で買取ってくれますが、信用力が低くなる、7割から8割程度まで下がってきます。このため売掛金の満額を回収することができないのがデメリットといえますが、すばやく現金を回収することでキャッシュフローを改善させ資金的な余裕をもたせることができます。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です